“新生”MX408 その4

3コーナーから4コーナー・・・4コーナー後テーブルトップ

その影を追って、スタンディングで第3コーナーに入る。浅いバンクにRMを乗り上げ、そこから左手でハンドルを引いて車体を左に倒す。頭の中はnakane兄と同じつもりが、マシンにカラダが重なり、路面へと崩れる・・・すぐに左の太ももが、小さな黄色いタンクと路面に挟まれた。路面が乾いて、速度が上がってきたら「真っ先にやりそうだ」と思っていた、その場所で、思ったとおりの転倒・・・。その前の周回ではリヤブレーキが間に合わず、バンクを乗り越えそうだったし・・・レースになると、かなり無茶をしそうなセクション。RMにとっては・・・勝負を仕掛ける、大切な直線になりそうだ。土の上、寝そべった視線の先から、#51のCRF150RⅡが逃げていく。前を走っていたokano師匠が、そのまま右手を緩めることなく、テーブルトップの斜面に張り付くのが見えた。急いで左脚を引き抜くと、エンジンを停めないようにクラッチレバーを握って、RM85Lを引き起こす。左足を軸にシートへ右脚を放ると・・・太ももに力が抜けてしまうような痛みが走った。

<つづく>