2013-10-01から1ヶ月間の記事一覧

You want the BEST. 4

すっかり“名物”となったテーブルトップジャンプへのストレート。初めてのryoは、いったいどんな気分だっただろう――そんなことを思いながら、フルスロットルで加速。だいぶ日が空いてしまったからよく分からないけど、速度の乗りは悪くない、斜面の手前で、フ…

You want the BEST. 3

<10/16の続き> 9時前に30台を越えて集まるのは、関東選手権とキッズのレースが続いているから。今日は端から「3クラス分け」、ミニモトは最後の組だから・・・9時40分が最初の走行時間だ。まだ1時間以上もある。あわてることもないし、のんびりと“主”のい…

片道100kmの贅沢 5(完)

<9/22の続き> 2km上っただけなのに、ノースリーブから出た腕に、風が涼やかに当たる。高低差をつけて国道と平行に走る道は、山肌を削り取るでもなく、自然な弧を描く。激しい起伏は慣らしにちょうどいいけれど・・・200ccの排気量から生まれる力は、上り勾…

All right CHIBA! 6(完)

ひそかに楽しみにしていたkiss仕様のキティーちゃんが並んだ店もなくて、2階は食べ物と飲み物を売っているだけ。外のペデストリアンデッキとガラス1枚で隔てられた空間には、思い思いに時間を過ごすKISS ARMYの姿があふれている。途中、男女ともトイレに向か…

All right CHIBA! 5

<10/23の続き> 長針が真上に帰ってきて、16時ちょうど。隣から聴こえていた“Let me go, rock ’n’ roll”とエンジン音が止んで、ツアーTシャツに黒いジャケットをまとう、同い年くらいの男が目の前を横切っていった。「そろそろ、ウチラも行きますか!」と、…

All right CHIBA! 4

駅前のアウトレットモールを、さらっと眺めていたら、細かな雨が漂いはじめた。雨は冷たい風になって、カラダを濡らす。時計の長針は、ほとんど真下を向いて――15時30分、いよいよ会場の時間だ。あいかわらず空から濡れた風が吹いては、すべてをしっとり包ん…

All right CHIBA! 3

エレベーターを使って上に昇ると、さっき走ってきた道路の上を渡る、ペデストリアンデッキに出た。どうしてもモーターショウのときのメッセと比べてしまうと・・・見事に殺風景。無機質な空間に巨大な建造物、湾岸エリアにありがちな造形を、つくられた緑が…

All right CHIBA! 2

<10/19の続き> 一方通行の道路で囲まれていて、「目的地周辺です」の辺りを二周り・・・思っていたのとは反対側の筋に、ようやく地下へと開いた入口を見つけた。案内板には“空”の文字。右にウインカーを下ろして、その小さな入口にのまれていく。短くてゆ…

All right CHIBA!

“17”時を“7”時と思いこんで・・・きっちり2時間、開演時間を間違えていた。幕張へと南に下がる県道の上、bongoの中であわててスマホのナビを動かして、とりあえず到着時間を検索する。ナビがはじき出した到着予定時刻は、13:17。初めて停める地下駐車場に迷…

I was made for

ステージに立っているときは、まったく気にならないけど・・・7インチのブーツにかさ上げされた彼らは、とんでもなくデカイ。肩に手を回されたタモリが、ジーンの肩のはるか下のほうでニヤリと笑っている。伸びあがったジーンは、優に2mを越えているし、ポー…

7.54 Ch 5

明日の『ミュージックステーション』に、彼らが出てくるらしい。そう言えば、リユニオン・ツアーの時も・・・どこかのチャネルで、ジーンが長い舌を見せつけていたような気がしてきた。あの時もテレビ朝日だったのかしら・・・。とにかく、4人を“はっきり”見…

You want the BEST. 2

<10/14の続き> 大型のコースターが留まるパドックには、見慣れない顔と子どもたちの声。思っていたとおりの光景に苦笑いしていると、「uchinoさん、居ますよ!」と、にぎわいに目をやりながら、saitoさんが教えてくれた。きっといつものように、パドックの…

You want the BEST.

ずっと、ずうっと先だと思っていた10月19日が、すぐ目の前。一週間後になっていた。 朝と夕方のイヤホンからも、軽トラのスピーカーからも、慣れ親しんだ8ビートは流れてこない。“禁欲”の日々の始まりだ。もちろん、bongoでも、それは同じこと。KXとCRFを積…

やばっ! 8(完)

最初の頂上を越えて、ゆるく曲がりながら下りきった先にある小さな左カーブ。大きくバンクが切り立ったコーナーは、想い出の左カーブ。初めてココを走ったとき、oki-sachi師匠に「モトクロスのコーナーリング」を教えてもらった、大切なコーナー。ココだけは…

やばっ! 7

テキトーに過ごした昼休みが終わって、ryoと二人、“追いかけっこ”のつづきを始める。まともにコースを走るマシンは5台。ミニモトはKXとCRFの二台だけで、自然と絡むのも仕方がないけど・・・“分”が悪いのは、ずっとそのままだ。前に出せばジリジリ離れていく…

やばっ! 6

新しいMX408で試すはずだったキャブセッティング。メインジェットを10番ほど大きくして、地を這う4ストの排気音も、少し太くなったような気がする。アクセルの開閉ももどかしそうに、ヘルメットにScottのゴーグルを合わせて、トレーラーの向こうにくぐもった…

やばっ! 5

<10/5の続き> 屋根の上に観覧用の木製チェアーを並べたトレーラー。その銀色の箱を境に、パドックは二つに割れている。入口に近いほうが、ココを“ネジロ”にしている、いわゆるフリースタイラー。そこから少し下がったところが、どちらかと言えば“ビジター”…

やばっ! 4

いくつも雲の河をくぐり抜けて、鮫川村は空が青く抜けた下にあった。「古舘」の小さな街角を右に左に曲がり、いわきへ続く県道に出る。伊王野からbongoのハンドルはワタシが握っている。細くうっそうとした県道は、あちらこちらで拡張工事が進んでいた。急峻…

やばっ! 3

<10/2の続き> 「明日、森に行くんだけど」 最後の20分を途中で“棄権”したニセmanabuが、人懐っこい笑顔を寄せてきた。ひととき細くなった上半身は、すっかり元どおりになっている。3クラス分けの今日は、ミニモトの前にフルサイズが2クラス、竹の次に松の…

やばっ! 2

このところずっと、いつもiguchi師匠に持っていかれている。先週だって、ふた月ぶりに“手合わせ”したと思ったら、結局逃げ切られて終わってしまった。キャメルとキャメルの間にバックストレートと、多少詰め寄れるところはあっても、その背中は、まだ少し遠…

やばっ!

休み明けの月曜日。空調の吹かない車内に、時折開く扉から、乾いた風が入りこんでくる。暁を覚えないのは、なにも春の朝だけじゃない。座席の片隅、昨日福島で遇っていた陽射しと同じ透きとおった光に、かるく右肩を撫でられて、二日分の疲労が砂のようにざ…