2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧

秋晴れ!

夕べから差しておいた充電器の端子を外して、dukeをガレージから外へ出す。特徴的な橙色が、光の中、よく映える。KX85-Ⅱで福島の山の中を走っていたはずなのに、ちょっとした手違いで行けなくなってしまった。昨日の空なら、それでもまだ我慢できたけど・・…

Walter Wolf 2

RZV500にRG500Γ。公道を走るその2ストロークは、排気量が500cc。車名にyamahaとsuzukiの性格の違いが出ているけれど、当時の“レーサーレプリカ”を地で行く2台は、限定解除の高い壁もあって、遠く憧れるだけの存在だった。それが縁あって社会人2年目の春、そ…

Walter Wolf

今思えば、ずいぶん好い時代に若かった。 フルフェイスのaraiは、濃い藍色の下地に真っ赤な線が斜めに走り、その上と下を金色が縁取っている。開いたシールドの奥、左よりも右が細くなった瞳が、まっすぐこちらを見つめている。その眼光は鋭く、“暴れん坊”の…

Ready to Race!? 3

先週の日曜日と代わり映えのない、ゆるんで荒れた褐色。その上に、生々しいワダチが何本も刻まれている。夜半に川越周辺を襲ったゲリラ豪雨が、青い空の下、オフロードヴィレッジにもいくつか大きな水たまりを残していた。 スタートしてすぐの第1コーナー。…

Ready to Race!? 2

<9/7の続き> フィニッシュラインの先、赤いパイロンひとつとビニールテープだけで、ホームストレートの端にできた折り返し。フロントとリヤのブレーキを強めにかけてから、少し左に開くように立ち上がると、第1コーナーとそこからつながったテーブルトップ…

焼け付く寸前、ギリギリのところで 3(完)

それも度が過ぎると、ただただブン回るばかりで、まったくチカラの出ないエンジンに仕上がってしまう。空吹かしすると、厚みのない軽い音が空へと抜けていき、タコメーターの針をビュンビュンと動かしてみせる。ただ、平らな道では苦もなく吹け上がるくせに…

焼け付く寸前、ギリギリのところで 2

カムシャフトやらバルブやら、余計なものをまったく持たない2ストロークエンジンは、回転の上昇がやたら速い。胸をすくような、時に恐怖さえ覚えるこの感覚は、いつしかカラダに染みついて病みつきになる。あちらこちらに2ストジャンキーが生まれるのも仕方…

焼け付く寸前、ギリギリのところで

コンコースへと延び上がる階段、その1段目に右足を載せて、体重がその足の裏にかかるように左足を持ち上げる。“く”の字に曲がった左脚の先が2段目に下りると、右にあった重心は左へと位置をずらし始める。今度は右脚を折り曲げるように3段目へ運ぼうとした瞬…

Riding high! 6(完)

nagasimaパパが、後ろに2台のマシンを引き連れて第3コーナーを立ち上がっていく――。 しばらくぶりに粗雑な走りを叱られたかったのに、最後の周回では、その差が少し離れてしまって・・・YZR500を駆る彼のように、うまくはいかなかった。一度グズると、なかな…

Riding high! 5

MX408のフープスの上でさえ、クラッチレバーに指はかかったまま。少しでも加速が鈍れば、すぐにレバーを引いて半クラッチを当てる悪癖だけど、役に立つこともある――全開で吹けあがっていたエンジンが、無意識に握り締めたクラッチレバーの上に、2スト85ccの…

Riding high! 4

<8/18の続き> 打ちつけられるヘルメットを守ろうとして、反射的にすくめたアタマが勢い余って、左に転がり出た。アゴを引いて第1コーナーに向けていた視線を、もう一度フロントタイヤのすぐ先に落す。褐色の上に転がったヘルメットは目の前――もう間に合わ…

Ready to Race!?

ガラス窓を叩く雨音に混じって、Rock Bottomのアルペジオがかすかに聴こえてくる。ゆっくり枕の下に手をすべり込ませて、音を奏でているSOL22を引っ張り出す。目覚まし代わりに鳴らしているのは、アルバムDouble Platinumからのカットで、Sheのイントロに使…

官兵衛じゃなくて・・・

半年に一度、極度に忙しくなる時季がやってくる。 「期末ですから」の一言で仕事が舞い込んで、何でもかんでもうなずいていたら・・・いくつも掛け持ちする破目に。今じゃいったい自分で何をしているのか、さっぱりわからなくなってしまった。働き始めてから…