2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧
古い友人からは「コンサートのチケットはGETできましたか?武道館の追加コンサートもあるんだね」と、朝一番にメールが届き、仕事仲間で“Judas Priest”好きのドラマーからは「あれ?武道館のチケットは取ってないんですか?」と、大真面目に訊ねられ、駅ナカ…
<7/26の続き> キャブレータのように重たいスロットルバルブを引っ張る必要がないからか、回す右手に勢いが付いてしまうほど、スロットルグリップは動きが軽やかだ。まるで抵抗がなくて、最新型のスマホを指でなぞっているよう。これじゃあ「負圧でスロット…
薄い水色と白に塗り分けられた車体に、色味を合わせた揃いのレーシングスーツ。真夏の陽射しを受けたら、路面にとけ出してしまいそうな淡い色気は、原色をまとう姿に慣れた瞳に、どこか頼りなげに映る。そのうえに、ウェイン・レイニーのヘルメット。赤色を…
<7/24の続き> 白い雲が流れてきては、一瞬、太陽を後ろに隠して、山からの風に存在感を与えている。そして、ジャージ越しの肌に触れる冷たい風は、顔を出した太陽からの陽射しに、再びかき回される。火照った上半身を特設プールに沈め、濡れたカラダのまま…
<7/23の続き> 11時ちょうど。日曜日のこの時間は、駐車場もガランとして、奥に広い。“アーリーアメリカ”の雰囲気を黒光りした全身に漂わせる、低くて長くてイカツイ“奴”らがつくばに引っ越して、店内はガラリと音が聞こえるくらいに変わっていた。クリアな…
<7/22の続き> 走り出すまでは大人しくて、やる気もなかったようなryoが、やたらと走りまくる。途中でヘルメットをちょっと傾げ、先に上がったワタシを横に見ながら、目の前の上り坂を何度も駆け上がっていく。その勢いに誘われては、KXにまたがり、ふらふ…
<7/20の続き> 1年半ぶりに引っ張り出してきたaraiのrapideをヒザに抱えて、野田線の下り電車にのんびりと揺られている。車両の中で見る真っ白なフルフェイスのヘルメットは、どこか所在なさ気に映り、間抜けな感じだ。それでもmonsterと別れたときと同じ手…
<7/19の続き> “サイティング”を終えて、二周目に入ったryoとCRFが、空へ向かって跳び出すテーブルトップジャンプに消え、上りストレートにつながる右コーナーへと駆け下りていく。そのうねるような破裂音を頼りに、左手でクラッチをすべらせ、KXのシートに…
今日はカノジョの誕生日。 あれから30年以上も過ぎているのに、遅い初恋の想いは色あせることなく、今も胸の奥に息づいている。不思議というか、まったく気味が悪い。その忘れない日と同じ7月20日、コイツがやってきた。ジャジャ馬な印象が、どこかカノジョ…
かなり手の入ったCRF150RⅡに乗る女の子がひとり。あとの6台は、すべてフルサイズの250ccだ。全員がお互いの顔を見知っていて、笑いながら声を掛け合っている。そんな中で、ryoとワタシだけが、輪の外に居る。ちょっとした疎外感の周りで、風が光を浴びて舞い…
<7/16の続き> 最後の最後、軽井沢まで続く県道からの曲がり角に迷ってしまった。結局9時を回って、たっぷり3時間。梨園のまん中に建つコンビニを出たとき、助手席で「もう十分って感じだね」とryoが苦笑いしたほど。狭いbongoの運転席に座りっぱなしで、カ…
関越道、前橋インターのすぐそばにある「天神の湯」。ここは、札付きのモトクロス仲間、nagaiくんに教えてもらった日帰り温泉施設だ。国道17号線を100mほど入ったところ、何の変哲もない住宅地の中に、黄金色の湯がわく。源泉100%の天然温泉は、湯量豊富を謳…
北へ向かって広がる藍色の空に、真っ黒な積雲がふたつ、ぼんやりと映っている。宵闇には巨大な倉庫が立ち並び、ナトリウム灯の橙色が、風に滲んでいる。真昼の暑気と、通り雨の湿り気で、シャツがべたりと肌に張り付いた。ryoの運転するcarryは、ガソリンを…
午前6時30分。太陽はもう、東の空高くにあって、薄く張られた雲の中で眩しく広がっている。ビルとアスファルトに、ヒトとクルマが集中する都心では考えられないほど、水田を渡る風は涼やかだ。ツンと伸びた緑が、光と風にゆらめいている。雑木林の陰を歩けば…
<7/1の続き> 3月の誕生日、あれから3ヶ月・・・長いウォッシュボードの直線は、緑に覆われていて、かろうじて1台分の土色をした路面が細く延びているだけ。冬の間、あれほどフカフカしていた川砂は雨と強い光にさらされて、バンクの付いたコーナーも短い直…
<6/29の続き> 土曜の昼下がり。田舎の県道には、のんびりと自分勝手なクルマばかりが集まる。窓から入ってくる風が、ガラス越しの陽射しに、うまい具合に溶けこんで・・・乗り出す前から、まぶたが重たくなってきた。クルマの屋根に気を使うように不自然な…