2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧

まだ早かったけど・・・意外と走れた日曜日~“午前中”編1/2

うまく動かない右肩をかばいながら、KXとRMを降ろす。軽い85マシンが、今の右肩には恐ろしく重く響く。フロントブレーキを握る右腕が延び切って、痛みに顔がゆがむ。こんな状態では・・・「大丈夫なの?」とiguchi師匠に言われるまでも無く、不安だらけ。予…

まだ早かったけど・・・意外と走れた日曜日~“コースまで”編

ryoと二人で6時には起きたのに、Bongoへ乗り込む頃には7時を過ぎてしまっていた。ひと肌に暖まった布団から這い出てきて“少し”、冷えきったリビングに降りてきて“少し”。夕べのうちに積み込みを終わらせていなかったせいもあるだろうけど、あまりの寒さに閉…

さすがにこの“歳”では・・・一週間で“完全回復”は無理だった

走れるかどうかはわからないけど・・・タイヤの神様の“交代”だけは終わった。愛機RM85Lのフロントには、初々しいゴムの匂いを漂わすブリジストン製M403がはめられている。ブロックから伸びたヒゲと、サイドウォールに滲んだオイル染みが、“新品”であることを…

タイヤの神様~3/3

ヘルメットを脱いで、しばらくコースを眺めていた。痛みはゆっくりと落ち着いてきたけど、走り出すには無理がある。仕方なくパドックへと引き上げる視界の隅で、ryoのKXが気持ちよくフィニッシュテーブルを跳び上がっていた。そして、パドックに戻ってきて事…

タイヤの神様~2/3

薄雲が広がったかと思えば、太陽が顔を出す。この季節でも、真っ正面に太陽を仰いでいれば、顔が陽に焼けて赤くなってくる。何となくヒリヒリしてきた頬を触ると、熱を持ったように熱い。きっと“リンゴほっぺ”になっているのだろう。「軽く散水してあるので…

タイヤの神様~1/3

「悪口言ってるから・・・」。左腕に脱いだヘルメットとゴーグルをぶら下げて、ハンドルとフロントタイヤの向きが合っていないRMと一緒に、どうにかパドックまで戻ってくると、tasakiパパにたしなめられた。右肩を強く打ちつけたせいで、肩の関節が少し浮き…

KISS Ballads

いつも元気なWESTWOODの大きいお姉さん!その節目の“記念日”に間に合った、自家製のKISSバラード集。コタツでパソコンに向き合い、曲を選んではLISMOのプレイリストに入れて・・・選りすぐった“11”のバラード。思いの外時間がかかったのは、選んでいる最中に…

恵みの雨ならぬ雪!?~最終話2/2

二度目に目が覚めたときは、雪もしっかり止んでいた。二度寝したおかげで、今度は元気に起き上がる。外に出ると、雪に長靴のつま先が隠れてしまうほど。結構積もったものだ。乾燥していたせいか、水分の少ないサラサラした雪。足で蹴ると、白いルーストのよ…

恵みの雨ならぬ雪!?~最終話1/2

夕食が終わる頃になって、バイト先のryoから電話がかかってきた。バイトの最中に連絡してくるのは珍しい。「雪、降ってるけど・・・」。あわててカーテンを開けると、窓の外を細かな白い粒が舞っている。ファンヒーターがいくら頑張っても室温が上がらないわ…

恵みの雨ならぬ雪!?~第5話

オイル交換はKXと同じくコースに行ってからだ。プラグを買いに行く前に・・・「たぶん大丈夫だろうけど」とラジエターのキャップを開けて冷却水の量を見てみる。するとどうだ、少し液面が下がっている!「もしや・・・」とミッションオイルの注入口、黒いキ…

恵みの雨ならぬ雪!?~第4話

<1/19の続き> ヘラと爪とで削り取った後、真鍮製のブラシで、アルミの地肌を痛めないように慎重に磨いてやる。黒色はまだ残っているものの、指の腹で触った感覚がなめらかになるまで磨いてから、次の作業に移ることにした。取り付けるタイヤは、新品ではな…

akasaka Sacura?

去年の年末に受けた人間ドックで異常が見つかったらしく、結果は再検査。何も考えずに再検査日を「じゃあ、木曜日の午後でお願いします」と予約してしまった。これが失敗・・・“午後”を選んだのは大間違いだった。検査は“採血”、届けられた検査票には「当日…

恵みの雨ならぬ雪!?~第3話

1本しかなかった新品の「BR9ES」は、KXに使ってしまった。RMのプラグは買ってこないといけない。その前にリヤタイヤとスプロケットの交換だ。チェーンを外してから、”建て付け”の悪いリヤのアクスルシャフトを叩き抜いて、リヤホイールを取り外す。エアバル…

恵みの雨ならぬ雪!?~第2話

<1/16の続き> ゼッケンプレートの“保護シール”としても役立つ、「バックグラウンドデカール」。ただ、期待していたKX85専用のプリカット版は、カタログ落ちしてしまったらしい。仕方なく長方形のシールが3枚入った「BACKGROUND 3PK」を買ってきたのが先週…

ある晴れた月曜日の朝

低く黒い雲が東の空を湿っぽく泳いでいる。そのせいで、太陽が顔を出せずに、真ん中の空だけが明るくなっていった。わずかな光は遠く富士の山頂を淡く染め出し、雪の白が柔らかな桜色に包まれていく。風はまだ強く吹いていて、葉をすべて落とした木々の枝が…

恵みの雨ならぬ雪!?

洗車だけは終わっていたRMも、タイヤとスプロケットの交換までは手が回らずに週末を迎える。走行不能な状態のRMに、左肩と右手首の痛み。さて、どうしたものかと、走りに行くでも行かないでもない、中途半端な気持ちで珈琲を飲んでいると・・・iguchi師匠か…

やっぱりココでなくっちゃ・・・炎の“初乗り” in MX408~最終話

着替え終わって外に出ると、殺風景なパドックに風が音を立てている。harada師匠もkusabaさんもコースの上、奥に向かって甲高い排気音を残していくのは、ryoのKXではなく、harada師匠のKTMだ。素肌が剥き出しになった首筋、触る北風をネックブレースが邪魔を…

やっぱりココでなくっちゃ・・・炎の“初乗り” in MX408~その7

三日目ともなると、もはや初乗りじゃなくて”合宿”だ。昨日の天気予報では「夜半には雨か雪になるところも」と言っていたから、「もしかしたら・・・」と邪な期待をしていたら・・・完璧な冬晴れ。この時期の関東らしく、強い北風が空を真っ青にしていた。身…

やっぱりココでなくっちゃ・・・炎の“初乗り” in MX408~その6

この二人を追い上げるには、路面と相談している余裕はない。コーナーでもスロットルを早く大きく開けていくことになり、当然RMの動きも落ち着きがなくなってくる。それをあざ笑うかのように、ラインを交差させて、しなやかに立ち上がる青い車影・・・その二…

やっぱりココでなくっちゃ・・・炎の“初乗り” in MX408~その5

風もなく、陽射しには穏やかな温もりが感じられる。春先を思わせる陽気に包まれているだけで、どこかほのぼのとした気分になってしまう。昨日の走りが身体に残っていることもあって、RMを降ろしたもののウェアに着替えらえないでいると・・・背中を押してく…

やっぱりココでなくっちゃ・・・炎の“初乗り” in MX408~その4

二日目は、散水がうまい具合に滲み込んでいて、初日とは違う印象・・・感触は悪くない。dora-chanの予定に合わせて、この日曜日が初乗りだったはずなのに・・・当の本人は仕事が入って来られず、ryoも昼からバイトが入って来られず・・・昨日と同じ顔ぶれを…

やっぱりココでなくっちゃ・・・炎の“初乗り” in MX408~その3

こちらもほぼ半月ぶりになるWESTWOOD。車両部でお年賀の“卵6個入りパック”をいただいてから、お目当ての用品部に顔を出す。気持ち早めに上がってきたせいか、先客無しの店内・・・遅ればせながら新年の挨拶を交わしてから、「2ストオイルだけ買って帰ろう」…

やっぱりココでなくっちゃ・・・炎の“初乗り” in MX408~その2

いつものようにryoが先行、白地に橙色の背中を見送ってから身支度を始める。iguchi師匠と揃いのウェア、できれば二人一緒にコースインしたかったところだけど・・・“待ち人来たらず”ではしかたがない。クラッチレバーを握り、シフトペダルを踏み込んで・・・…

やっぱりココでなくっちゃ・・・炎の“初乗り” in MX408

冬の太陽。その低い軌跡では、山陰に光が届かない。上り勾配からスネーク、左コーナーを立ち上がって裏のストレート・・・そして、フープスの入口までが、すっぽりと陰になっている。雨も降らず乾ききった土は、凍るまでの水分すら無いようで、全域に乾燥し…

氷点下で始まった“冬フェス” in 谷田部~最終話

でんかさんの知り合いに長めのボルトを譲ってもらい、とりあえず元に戻ったRM。今度は少しのんびりしてからコースインしてみる。いくぶん走りやすくなってきたものの、滑るのは相変わらずだ。すぐ前を走っていたオダコーのCRF250Rが、真横を向いてコースの外…

氷点下で始まった“冬フェス” in 谷田部~第四話

危うく本当の“ヤマカガシ”になるところだった・・・。一旦パドックに戻ってから、気を取り直して再びコースへ。思いっきり開けられないもどかしさと戦いながら、コースを出たり入ったりの繰り返し。パドックに集まったトランポの数に比べて、走っているマシ…

氷点下で始まった“冬フェス” in 谷田部~第三話

9時になったというのに、408組は誰も走り始めようとしない。一面に霜の降りたコースと指先が冷たくなるほどの寒さ・・・走り出すには、少し“勢い”が必要なのは確かだ。9時30分も回る頃になって、ようやく一台目がコースイン。先陣を切るのは、このところ練習…

氷点下で始まった“冬フェス” in 谷田部~第二話

machi-sanも心配していた“最後の坂道”は、凍っている様子もなく、砂利混じりの斜面が白く乾いていた。受付で新年の挨拶を交わして周りを見渡すと、20台ほどのトランポがパドックに散らばっている。「谷田部エンジョイスポーツランド」は今日が初日、予想どお…

氷点下で始まった“冬フェス” in 谷田部

芽吹大橋を越えて一つ目の交差点を右折、県道3号線を東に走る。飯沼川に架かる橋の欄干、表示板が点灯している気温は・・・“-2℃”。道路の脇に広がる田畑には、細かく砕かれた氷が白い粉のように敷き詰められている。東の空に横たわる雲の帯が太陽をすっぽり…

鍛えるのは大変だけど・・・“鈍ら”にするのは簡単?!だ

寒さと引き換えに、乾燥した晴天に恵まれるのが関東のいいところ。今日も明るく青い空、雨の降る気配は微塵もない。冬休みに入ってから“だらけた”身体は、わんこたちの散歩ぐらいじゃ、どうにもならないほどに緩んでいる。明日はみんな揃って谷田部で初乗り…