“新生”MX408 その5(とりあえず・・・完)

4コーナー後テーブルトップ・・・テーブル後、ゆるい右コーナーでフープスへ

okano師匠が、ちょうど山の向こうに消えたとき、二速に入ったままのエンジンを左指で無理矢理のばして、少し反り返った斜面に張り付いていく。白く乾いた土に尖った砂利がまかれていて・・・採石場を思わせる第4コーナーから続く斜面。一度は立ち上がったものの、左足が体重を支えきれないことがわかると、すぐにシートに腰を落とす。次はフープス。痛みに感覚をならすように、斜面から離陸するまでの短い時間をシートの上に座ったままやり過ごす。フロントタイヤが斜面の端から、斜めに離れていくのを瞳に映して、不自由な左足と利き足の右と、釣り合いの取れないままステップに立ち上がり、空へ・・・。見覚えのない斜度のテーブルトップは、昔からそこにあったように、リヤタイヤをまっすぐに跳ね上げる。やっかいなワダチはできそうもないほどに固くて、飛び出しの角も崩れる気配がない。てっぺんの平らなところに着地して、右斜め前に刻まれたフープスの凸凹を見る。okano師匠の背中が、その真ん中あたりで弾んでいた。左斜め前に見えるロングテーブルトップの半分ぐらい?二日目には跳びきれると思っていたテーブルトップは・・・加速し切れず、何となくジャンプしている“怠け者”には難しかった・・・。遅れて開け始めたスロットルが、フープスに向かって緩く右に下る背中を押してくれていた。

フープスから先。スパインに通称“ホワイトモンスター”のお味は・・・今度の日曜日、二人の師匠に囲まれてから、また!