Viva Kasumigaura ! 4

右、左、そしてまた右に。

途中、小さなテーブルトップを二つ半端に越えて、大きく曲がる第3コーナーを右に立ち上がる。その先には黄金色にきらめくフープス。ひとつ目のコブの手前、まだ車体が斜めの状態から強引にシフトアップ、あとはクラッチレバーをうまく使って、とにかく3速で抜けていく。最後、6つ目のコブにリヤタイヤを突き上げられると、前下がりのまま今度は左に巻きながら、短い落差の底をたどる。コーナーの真ん中からわずかに外側、タイヤが逃げ出さない程のワダチにRMを這わせて、逆光に隠れた斜面を駆け上がる。そして、ヒカリの中に戻る瞬間、シフトペダルを蹴り上げ、短い直線の上でもう一度、シフトペダルの下に左のつま先をくぐらせた。ひときわ長い斜面がゴーグルレンズの中、陽光に溶けた青へと続いていた。

<つづく>