<10/28の続き>
「ベスコン!」と言い切るには無理のある、ゆるんだ第2コーナーに嫌気がさしたのか・・・「マディーじゃん」の一言と笑みを置き去りにして、takuzoくんのハイエースがパドックを出ていった。30分も走らない彼らしさに、見送る方も笑いながら右手をかざす。「3時までは持つ」と言っていた空からは大粒の雨が落ちてきて、すぐに彼の潔さを見習うことになるのかもしれなかった。
それでもフルサイズのカワサキを駆る男らしく、その第2コーナーのイン側の泥をはじいて、ちょっぴりいびつだけど乾いた轍を作ってくれていた。オーバーホールしたばかりで、スロットルを開けきれないRM85Lにはありがたいラインが、深くアウトへと続いている。雨は一時だけで、takuzoくんのGood jobに残ったマシンもこぞって、第2コーナーをインベタで回っていく。
<つづく>