晴れた六月はいい。陽が昇りはじめたばかり、それも休日の朝なら格別だ。まっすぐな陽射しに黒い影が落ちて、人も街もまどろみの中。肌に触る空気のようにひんやりと、静かに時は動いていく。薄くまぶたを開いて見上げれば、空は遥かに青く、眩しかった。
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