肩の下で捻れた右腕。薄いジャージとアンダーウエアが泥染みを作り、肌に濡れた冷たさを伝えてくる。SIDIのブーツのかかとはスイングアームに押しつけられて、動けないまま暗がりの林のすき間から、明るく光る西の空を仰ぎ見た。 「嫌いなモノは最後まで残し…
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