明けの雲が晴れれば、空にあるのは夏の太陽。湿気た赤土を見るまに乾かし、アスファルトから水たまりを消し去り、南天へと上っていく。それが昼までのお話。 午後になって、気づけばアスファルトを写したような鈍色の空に、太陽はいなくなった。すぐに雲は鉛…
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