梅雨ですから

やっと乾きはじめたアスファルトに、また雨が落ちてきた。そして、薄い灰色の上、黒く小さな染みを付けていく。雲間に白くぼやけていた太陽も、いつしか濃い灰色の奥に隠れてしまった。そのまま走り続けるフロントガラスには、雨粒が大きな音を立てて砕け、あっという間に黒い筋が二本、路面を先へと走っていった。

うまくしたら雲が切れていって、明日は空に青色が少しでも見られるかとよろこんだのに。停滞するのが仕事、帯のように島国を覆う梅雨前線は、雨雲を止め処ない波のように、しつこく幾度も寄せてくる。どうしようもなく硬いカラダを週末、ちょっぴりほぐしてやりたかったけど・・・一週間先まで、天気予報に太陽は居ない。

85SXが夏空の下、“408”コーナーを駆け抜ける日は、まだ少し先になりそうだ。

IMGP1021.jpg