以心伝心

朝から肌を突き抜けていくような陽射しは、アスファルトに眩しさが跳ね返る。どんなに暑くて胸が詰まるような朝でも、コイツらにはまるで他人事。舌がだらしなくのびて、息づかいが荒くても、リードを引いては行きたい放題。有り余るチカラは、真夏の太陽でも削ぎ落とせないらしい。

そのシロとネロ、兄妹でもないのに、動きをシンクロさせる特技がある。カメラを構えて立ち止まると、揃って一時停止。前を見て、横を見て・・・と、まったくズレない。きっとココロを通わせているのだろう。たまに向き合っては何を話しているのか。誰かにこっそり教えてもらいたいね。