小さな声援 2

<7/28の続き>

しっかり角の残ったMAXXISのタイヤは、国産メーカーの丸まったタイヤよりも、当たり前だけどはるかに具合がいい。さすがに山砂が払われて、固い土が見えるような、たとえば二つ目の坂の頂上なんかは、バサッとマシンを左に傾けるのがためらわれるけど、後はずいぶん頼りになる。

そこから乾いた坂を下りきって2つ、低くて小さなテーブルトップが続く、その二個目の斜面にマシンを傾けながら入れて、リヤブレーキを引きずり、そのまま斜めに下りていって、短いフープスに挑む。

やわらかな路面と少ないギャップ。ポンコツな左ヒザに新しいMX408はとてもやさしくて、この5つのコブに突っ込んでも、それほど痛みは感じない。tohdohさんに「遅すぎる!」と言われたここを、納得できる時間で通過して、とにかく前を追う。荒れて短いストレートの先に、マシンの束。少し楽しくなってきた。

<つづく>