春分

ぼんやりとしているのが、陽射しなのかぬくもりなのかよくわからないほど、春めいた日曜日。なのに窓越しからヒカリの揺らめくのを眺めるだけで、ほとんど一日をパソコンの前で過ごした。午後4時、ようやく一区切りついてガレージのシャッターをギシギシ跳ね上げると、まだ昼の力強さを残した太陽が西の空に浮かんでいて、暦のとおり季節が折り返していく。結局、外に出たのはシロとネロを散歩に連れていったときだけ。影踏みもできず、菜の花は遠く江戸川の土手を染めている黄色を見かけただけ。もちろん、バイクにも乗れなかった。三連休最後の明日、夏へと折り返した初日ばかりは、鉄馬に跨がりたいものだ。