単車日和な朝

アルファベットのKの文字があしらわれたキーを手に取り、またすぐにしまい込んだ。

雲が白く掃かれた空は、薄く蒼い。その薄雲の上から、太陽がまっすぐに照りつけて、アスファルトの染みも見る間に小さく消えていく。空の青も濃く強くなって、荒い息づかいで単車を駆るにはいい日和になった。せめて行きと帰りにと思ったけれど、そのまま職場放棄してしまいそうだから・・・。