まだまだ、だ

見覚えのある大宮ナンバーのハイエースは、バックウインドウの右隅に「MCFAJ」のステッカーが貼り付けてある。natsunagaさんのトランポだ。受付の横にしばらく停まってドライバーズシートの上、走行用紙にペンを走らせている。時間は、9時20分。後ろに着けたBONGOのウインドウーを落とすと、一本目を走り込むマシンの音がはっきりと聞こえくる。2ストロークの高音に4ストロークの響きが入り交じり、褐色の路面を駆けめぐる。

バックストレートから直角に切り返す、青い2ストローク。フィニッシュのジャンプを跳んで、#15の上から、視線をこちらに泳がせる。nagashimaさんのYZだ。窓から身を乗り出すように伸ばした右手に、ハンドルから離した右手を小さく振り返す。そして、その後ろから、けたたましく破裂音をまき散らすCRF150RⅡ。#148をまとうのは、takadaくんのマシン。受付をしないでパドックに入ったけれど・・・どうやら今日は、走らなければいけなくなりそうだ。

<つづく>