ギリギリまで仕事に追われて、ラップトップを閉じたのが午後二時を過ぎてからのこと。結局、新調したツーリングマップルを開くことができないまま、タンデムシートに荷物を括り付けて、急ぎ100kmほど離れた太平洋のフェリーターミナルへとV7Ⅱを走らせる。
昨日までの曇天が恋しくなるような、烈しく光る夏空。半袖のTシャツから延びた素肌に、ロクヨンのジャケットの裏が貼りついて、甚だ不快。そうして走ること一時間弱、筑波の山並みが間近になった頃、不穏な雨雲が垂れ込めてきて・・・・・・昨年のにわか雨が、どうしても思い出されてしまう。ここ数年は、恒例行事のごとくの雨に当たるのを覚悟していたら・・・・・・県道の先に霞ヶ浦の水面が見えてくると空は、再び晴れ渡り、海に近づいたことがわかるように風が、にわかに冷たくなった。それから30km、見慣れた太平洋の海原を瞳に写しながらターミナルに辿り着けば・・・・・・志を同じくした輩が、思い思いのマシンで、たむろしていた。