飲みかけの杏酒に氷が融け出したように・・・西からうっすらと色を失くしていく。ほのかな橙色が、ほとんどわからなくなった空には、灰色のちぎれ雲がいくつも浮かんでいる。そこから東へ・・・黒を強めていく空と雲に、月がにじむ。「明日辺りが満月かな」…
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