休み明けの月曜日。空調の吹かない車内に、時折開く扉から、乾いた風が入りこんでくる。暁を覚えないのは、なにも春の朝だけじゃない。座席の片隅、昨日福島で遇っていた陽射しと同じ透きとおった光に、かるく右肩を撫でられて、二日分の疲労が砂のようにざ…
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