松伏を縦に突き抜けて、県道が南に走る。午後になって少しだけ西に傾いた太陽に、かかる雲はひとつもない。県道の先が見えなくなるまで裸の水田がまっ平らに広がって、銀杏もなければ県の木“けやき”も見当たらない。短く刈られた稲穂から新緑が針のように立…
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