傘も差さずに濡れたアスファルトの端を選んで歩く。まばらに落ちる街灯が、そこだけ路面を白く滲ませる。積もるはずだった雪は、お昼近くにほんの少し吹雪いてみせただけですっかり雨に変わり、宵闇の迫る時分にはもう、その滴さえわからなくなっていた。真っ…
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