2015-08-03から1日間の記事一覧

あの日のR121 3

翳りのない青空は濃い緑の山にかかり、その向こう側からは、白い積乱雲が青を塗り込めるようにわき上がっていた。瞬きをするたびに形を変え、上空へと成長する様は、夏そのもの。ただ、峠に向かう空冷2気筒がガラガラと乾式のクラッチを鳴らしているうちに、…