2016-02-04から1日間の記事一覧

忙中閑あり

冷たい風の中、わずかに感じるのは春の兆しか、それとも冬の背中か。降り立つ薄暮のホームに、細く長く影が延びる。鼻の奥、湿った粘膜に何か触ったような気がするのは、気のせいなんかじゃない。桜が咲いては散り、青い空に新芽が艶やかに映り込むまで、ち…