音楽

アナタハサイコー

All right TOKYO!!!!! やっぱりこのコールがたまらない。今から20年前、Farewell Tourの東京公演を、最低限の編集で丸ごと収めた「オフ・ザ・サアウンド・ボード」。シリーズ化が予定されている、その第1弾に日本公演を選んだり理由はわからないが、うれし…

BRONX BOY 5(完)

オープニングのRip It OutからPrasite、Hard Timesと、彼を知るファンがたまらず席を立ち、グラスを宙に突き出して踊り出す。立て続けに3曲披露して、狭いフロア荒れた息づかいがこだまする。そして、たどたどしいMCとともに、ワイヤードの弦を力まかせにダ…

BRONX BOY 4

暖色に包まれた4Fのフロアが、KISS ARMYに溢れている。東京ドームで出会ったレプリカも当たり前のようにそこに居て、ぐるりとスマホのレンズに囲まれている。オリジナルに負けず劣らず彼も、ここでは大した人気者だ。CAエリアのチケットと引き替えにカウンタ…

BRONX BOY 3

<12/1の続き> エスカレーターで最上階のホームまで上がって、ふと流した視線の先。フリーペーパーの積まれたラックに目が止まった。濃い褐色のレンズに隠れた瞳、口ひげ。腕を組んで首を傾げる姿にレスポール片手に佇むフォルムが透けて見えたのは引力か。…

BRONX BOY 2

<11/20の続き> 9月5日 AM 澄んだ水色に、ちぎれた雨雲が鈍色に流れて、西から空がのびていく。並び翔つ二つの黒い影。アスファルトを撫でる四本のタイヤ。雨に滲んだ歩道に、虫の音がそよぐ。風の薄い、静けさの残る朝。日常がまばらに戻ってきて・・・・・・昨…

BRONX BOY

2,000 Man。アコーステックなストーンズのナンバーを歌っているのは、BRONX BOY。夜明けまで降り続けた雨が、ねずみ色の雲の鱗と北へと流れていって、黒いアスファルトに鈍く朝が滲む。キャビンに満ちた強烈なディストーション、雨上がりの光の中に、まだ暑…

Doctor Doctor

夕べ遅くの枕元から目が覚めるまで、そしてこうして地下鉄の満員に揺られながら、ずっと同じフレーズを飽きるまで聴き続けるのは、洋楽を始めて知った頃から変わらない。そんな変わった癖のまま、こんなに年を食ってしまった。窓に移った自分は、あの頃着る…

The GREATEST!? band in the world, KISS!!

1979年6月、周りのすべてが“受験”に転がり始めた頃の話。 いつもと何か違うMCと、邦題「暗黒の帝王」のオープニング。そして、スタジオテイクよろしく、レスポールをハウリングさせたエース・フレーリーがステージの真ん中に立つ。高校に進むだけのことが“戦…

Only Time Will Tell

濃くも薄くもしてくれる。 新酒にとろみをつけていくと思えば、少しずつ気を抜いていく。落ち着かないと思った日々は少しずつ日常に戻っていって、わだかまりはココロの近いところに残ったまま、とけることはないけれど・・・過ぎゆく時の中で気分は、少しず…

忘れえぬ歌姫

その謳う姿と声音が懐かしくて、風呂に入るのをちょっとだけ我慢した。映像技術に感嘆しながら、一度の人生を振り返り、時の流れに身をまかせる日々をふと想う。夜気に艶声が、心に沁みる。

おめでとう、三代目!

波打つブロンドがトレードマークだったエリック・シンガー。三代目の“Cat Man”は、少し派手目のキャットメイクも様になって、Black Diamondのリードヴォーカルも板についてきた。その彼の、今日は記念すべきハッピーバースデー。おめでとう、エリック! そん…

Got Love For Sale

こんなステージが見られるなら、アメリカ旅行も悪くないか。 ジーンのMCは新鮮で、リフはもちろん、ギターソロまでオリジナルのまま。泣かせてくれる! GENE SIMMONS & HIS BAND AT CLEVELAND’S ‘THE AGORA’

B.C.R

米語ばかりの耳が、なじみの良い英語の歌詞をたどっていく。軽やかな8ビートのロックンロール、レスリー・マッコーエンの青い声音は、どこまでも伸びやかに、遠い昔の扉を叩く。KISSと時期を同じくして、若い女の子を熱狂させたBay City Rollers。瞳を閉じて…

Osaka Castle Hall in Osaka, Japan

武道館と並んでもうひとつ、西の街にも彼らの行きつけがある。 鉄とコンクリートで造られた5層8階の天守は、隆盛を誇りし御世の、さらに年月の流れたレプリカ。皇居の傍にたたずむ武道館からは望むことのできない古の日本が、浪花の空に浮かぶ。コンサートホ…

それぞれの記念日に

天使か悪魔か。初めて尽くしの男が大統領に就任するその日、愛すべきロックスターも、自らの記念日を祝う。一作目のソロアルバムのジャケットよろしく、紫色の照明に浮かび上がり、右手にはシグネチャーモデルとなったアイバニーズ。その愛器を高々と掲げる…

2,000 Man

ストーンズの楽曲だ。 You Tubeで原曲を探したことがあるけれど、こっちの方が少しだけイカしてる。KISS ARMYの欲目を差し引いても、比べたらそういってくれる人が必ず居るはずだ。ひどくわかりやすいリフに乗ったヴォーカルは、どこか投げやりで、澄んだコ…

お気に召すまま

東の空、たなびく雲間から太陽がのぞき、通りを照らし出す。前を走るクルマのルーフがまぶしくヒカリをはじいて、速度計の針が一瞬見えなくなる。陰影のあるアスファルトを折れ、田圃の中に延びる一本道へ降りていくと、スピーカーから流れる声がスティーヴ…

Smile, again

一番笑顔の似合うのが彼だった・・・。 ひと回り以上も離れていた彼の年を、なぜだか追い越してしまったけれど・・・ワタシは今、屈託なく笑っているだろうか。もう、いつまでも変わることのないその笑顔に、ふと思う。今宵、ワタシを夢に誘うのはEric Carr…

KISS Kruise

この2曲を聴けるだけでも、この船に乗る価値はある。いつかはワタシも、この船で酔ってみたい。 "Mainline" & "All the Way"

ХХをあきらめて

結局アスファルトは、日が暮れるまで濡れたままだった。午後になってひどい雨が収まっても、灰色の空は、いつまでも通りを冷たく湿らせていた。「濡れたまま 乾く間もなくて♪」江の島の恋を歌った曲が、ふと口をついて旋律になる。これで明日はあきらめるし…

Carnival of Souls 2

あれから19年も経ったなんて。 ジーンとポール。それぞれの描く音楽が、それほど違っていたなんて・・・あの頃は思いもしなかった。MTVアンプラグドのステージにエースとピーターが現れて、オリジナルメンバーが顔を揃えて、KISSの周りには再結成の話ばかり…

All right Tokyo!!!!!

耳に小さなヘッドホンをねじ込み、ボリュームを上げて流してみても、肌にぶつかる大音量には敵わない。 真っ青な空にきらめく太陽、乾いた秋晴れが陰影をつける表参道からビルの6Fまで上がっていくと、すっかり黒で覆われたフロアに、作り物の光がうごめいて…

Forever

1989年。ryoがようやく歩き始めるようになった頃、まだ社会人になり切れていない気分で手に入れたアルバムは、重量感のある曲調に、ブルース・キューリックの速弾きだけが線の細い旋律を奏でていく。CD黎明期の終わりらしく、1枚に15曲も突っ込んであって、K…

KISS COMES TO JAPAN!?

こうして二人の姿を見て、二人の話を読んでいれば、やっぱり思うのは、たったひとつだけ。堂々巻頭56ページ、しかもフルカラー。最高の彼らには、やっぱりステージで会いたい。そこはKISS EXPOじゃなくて、KISSだけでいいのに。

Tonight you belong to me

週の初めから、時間の経つのが早い一日だった。 そして、もうすぐ明日。この歌を聴きながら、しばし時空を越えて・・・淡い恋バナに想いを馳せる。まったくココロはいつまで経っても、ヘナチョコのままだ。

Rock ’n’ roooooll♪

姐さんに晩飯をご馳走するはずが、すっかりすっぽかされて・・・雨上がりの駅の改札に黙って背を向ける。山手線の南の端、ターミナル駅は職場を背にした人であふれかえり、行き場を失った空気はよどみ、喧騒がコンコースを暑くしていく。ヘッドホンに届いて…

Today is Demon's happy day

Our Demon is forever. Happy birthday to you, Gene Simmons. HAPPY BIRTHDAY GENE SIMMONS!

Drive me wild

いつになってもドンドンチャカ、ドンドンチャカ♪ 刻むリズムにココロが躍り、かざした両手が拍子をたたく。 いくつになっても揺れるカラダに元気がみなぎるよう。 そう、魔法の一曲はオリジナルのタイトルのとおり、まさにDrive me wild。そしてアンタは叫び…

誰がために

吹きすさぶ風が よく似合う 九人の戦鬼と 人の言う だが我々は 愛のため 戦い忘れた 人のため ・・・ カラオケに行けば、よくリクエストをする曲。 今日はその「009」が連載を始めた記念日だそう。 ちょうどワタシの生まれた1964年の今日。 連載を始…

天晴れ、テレ東音楽祭!

曇り空から落ちていた雨も上がり、暮れなずむ通りを西へ、軽トラを走らせる。最後の川をまたぐ橋にかかり、ようやく乾いたアスファルトがタイヤの下、きしんで鈍い音を立てる。せっかく少し早く帰れた水曜日、少し早く休むはずが、気づけばずっとテレビの歌…