雲間に青が映える。風が北から音を上げて舞う中を、一羽の雲雀が喉を嗄らすようにしてまっすぐ羽ばたいていく。けして流されることなく、ただ天上へと羽ばたく姿は、どこか母の強さに似ている気がした。そして、かしましく響く声は、いつしか南の空へと消え…
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