中途半端に近づいた北の大地。旅情にひたるには、ブ厚い窓ガラスはあまり小さく、向こうの世界の匂いは届かない。せめて時間を潰す趣向でもあれば心安いのだけれど、旅費にも事欠く人間には、持ち込んだつまみで酒を呑むくらいが関の山。空の上で小さく我慢…
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