ひとつの翳りもない真っ青が、空いっぱいに広がっている。片隅にちぎれた綿雲が白くたなびき、その青さが余計に目に沁みてくる。しばらく冴えない空を見てきたせいで、瞳の奥までまぶしく染まりそうな朝。まだ幼い稲の補が、薄く張った水面に大人しく並んで…
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