午前六時 朝もやが白く掃かれて、遠くにガスステーションの暖色が霞んでいる。何処にいるのか、はっきりするまでずいぶん時間がかかってから、鼻を鳴らずネロに手を伸ばした。夜が明けても体は重たいまま、シートに崩した上半身を捻るだけでまた、瞼が閉じて…
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