夜の闇を払うようにしていた白い風は、いつしか止んで、静かに朝が来ていた。雪はさらさらと漂うだけになり、開いたカーテンの先の枯れ木の山が、真新しい白さに包まれ佇んでいた。空にはゆっくりと青みが差していって、稜線からこぼれた朝日が、その山肌に…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。