急いで玄関を出て、ネロと駆けだしたアスファルトに、ポツリポツリと黒い染みが付いていく。慌てて散歩を切り上げると、じきに空には、灰色を割って光が射してきた。それから夜になってもアスファルトは乾いたままで、朝の出来事に、まるで実感がない。 降る…
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