前線の端が切れて、うたかたの夏。空の水色に、浮かぶ雲の白が眩しい。その輪郭はくっきりと躍動的で、幾重にも重なり合っては、天上へと高く盛り上がっていく。下を向いて歩くのは、らしくない。 今さら嘆いても詮無いこと。いや、ひとつも悪いことなどして…
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