夏の匂いのする月は、雨で始まった。 何事もなければ左肩が元に戻っているはずの今日、突っ張ったような感覚に濡れた風が触っていって嫌らしい。記憶に残るめでたいことがひとつもなかった前半戦は、この大怪我にトドメを刺された。それを引きずる後半戦だ、…
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