7月最後の走行は・・・“夏の想い出”になっちゃったかな?~その3

<昨日の続き>

軽傷だったのも、Tのおかげ。目の前に転がってきたryoにブレーキこそ間に合わなかったものの・・・できるだけ損傷が少なくなるようにと、後先考えずにスロットルを全閉。前下がりの姿勢でryoの背中を避けるように着地、そのまま身体を地面に叩きつけられたらしい。感謝すべきは、その“反射神経”、突っ込んできたのがTでホントに良かった。

担架を辞退するT、その肩を抱えながらパドックへと戻っていく。詫びと礼をするワタシに、「ブレーキ、マニアワナカッタケド・・・セナカニアタラナクテヨカッタヨ」。ナイスガイ!って、こういう時に使うんだろうなー。外れている肩が響くのだろう、「ウウッ・・・」と痛みに顔を歪める。巨体を屈めて歩きながら「イレタコトアル?」って?!「えっ?何を」・・・あるわけないよ、外れた肩の関節を入れたことなんて・・・柔道家じゃあるまいし。

曰く、腕を外に向かってゆっくりと大きく回せば入るらしい・・・けど、そりゃ恐いぞ、とっても。パドックに戻って長椅子に横たわるT。とりあえずsaitoさんが“整体”に挑戦。「ウウッ・・ウッ・・」、腕を動かすたびに声が漏れる。そして、二回目・・・ちょうど手のひらが頭の上にさしかかると、それまでの苦悶の表情が一瞬にして穏やかに・・・どうやら“入った”ようだ。saitoさんの手にも“ゴリッ”とした感触が伝わったらしい。救急車を呼ぶこともなく、これで何とかなったのかな?この男、やはり変な外国人だ。走りと同じ野蛮な匂いが、たまらなく格好いい!

<まだ午前中・・・長い土曜日はまだまだ続く>