テーマは全開!夏フェスと福島遠征の成果は如何に?!~レース編3

パドックからスターティンググリッドへ・・・スタートを前に緊張した時間が流れる。遅れて入ったグリッドは#172の左隣、排気管からエンジンオイルの焦げた“匂い”が漂っていた。・・・5秒前のボードが出され、各車のエンジン音が最高潮に達する・・・ふっと時間が止まったかのような錯覚に襲われた次の瞬間、スターティングバーがゆっくりと倒れていった。

一瞬出遅れたものの、車体が暴れなかったのが良かった。2速にシフトアップした時、前を走るのはゼッケン5を付けたCRF150RⅡ・・・okano師匠だけだった。迫る1コーナー、インにラインを取った師匠を外側から被せようと切り込んでいくと・・・突っ込み過ぎたのかコーナーの頂点を過ぎても、赤いCRFは真っ直ぐのまま。Tボーンアタックは何とか避けられたけど、行き場を失って減速したRMの横を、もう一台の150が掠めていった。イバMOTOも第三戦、“3”番手でレースが始まる。

最後のクールで掴んだ感触は、まだ残っていたようだ。2台のCRFをかわして・・・オープニングラップをトップで戻ってくる。コースサイドから届く声に、右手を少しだけ絞り込んで応える。コース全体が応援してくれているような感覚は、MX408ならではだ。視界の隅に、大きく腕を振る姿が映る。その声援に気を良くしてか、前に出てからも走りが崩れない・・・今日は、調子が掴めずに速度が遅くなる心配はなさそうだ。

<明日の半谷支度があるので今日はこの辺で?!・・・次回に続く>