さしずめ“神在月”のコースは、変わらぬ雰囲気で走り応えも十分!~序

今や翌日の予報を外すことなど、あってはならないことなのかもしれない。昨夜は雲が広がっていたはずなのに、天気予報どおり朝から晴れ渡っている。半月ぶりに朝から空にある太陽、ずいぶん遅くなった日の出に、運転席まで陽射しが入り込んで・・・眩しくて敵わない。Bongoのバイザーを下ろして東へとひた走る。空の青に、刷いたような白い雲が浮かんでいた。窓を閉め切った車内は、陽射しのおかげでほのかに暖かく、快適だ。ただ、まだ空気が冷たいせいか、日陰に入った途端に肌寒く感じる。風邪が抜けていないのか、それともバラードを聞いているせいなのか、どうしようもなく眠い。昨夜の高揚は・・・風邪薬が効いていただけなのかもしれない。

いつもの小道を下ってコースに入っていくと・・・入口に見覚えのない入場者への注意喚起の看板が立てられていた。事故が事実だったことを思い知らされる。受付にはsaitoさんの姿、いつもの笑顔で申込書を二つ、Bongoの窓から手渡してくれた。パドックは、MCの最終戦を控えた土曜日らしい賑わいだ。トランポの列と原色のマシン達・・・いつものMX408にホッとした気分で、一番コース寄りの場所にBongoを停める。先週と同じ、“てびち”のお隣だ。

至る所に、コースをなぞる黄色いテープが張り巡らされている。“立入禁止”の場所が増えてしまったのは・・・ちょっと寂しい気がする。朝からのクラス分けで、ミニモトは9時からの走行だ。KX、RMをBongoから降ろすと、急いで着替え・・・すぐに9時なって、走行開始の時間。saitoさんのアナウンスに、ryoが先行してコースに向かっていった。ジャージに袖を通しながらMC組を見送っているうちに・・・いつしか体のだるさが気にならなくなっていた。