“融かす”ようなアツい走りができますように~後編1/2

左膝の古傷を痛めたらしく、最終クールを諦めたryo・・・3時からはRMだけがコースインだ。走行開始の合図を待つミニモト組の目の前を、数珠つなぎのフルサイズマシンが最終コーナーに突っ込んでいく・・・途切れることなく接近したまま、それも狂ったような音を残して。舞い上がる土煙がのんびりと流されていく不似合いな感じが、かえって見ている者に迫力を伝えているようだ。待つこと数分、チェッカーとグリーンのフラッグが同時に振られて、フルサイズとミニモトが入れ替わっていく。

飛び出したマルガリ~さんを追いかけるようにクラッチを合わせて・・・一本目と似たような展開だ。コーナー1個分の差は開くでも縮まるでもなく・・・15分の間、ずっと同じまま。最後までその背中を捉えることはできなかったけど・・・腕が上がりっぱなしの全力走行、いい練習をさせてもらった。チェッカーを受けて、本日の練習も無事に終了!パドックでマルガリ~さんに礼を言いながら、ryoのバイトに合わせて大急ぎで撤収を開始。「300円券」で2ストオイルを買って・・・と地味な思いを巡らせながらも、saitoさん力説の“今だけ半額”チラシを握りしめて、iguchi師匠と一緒にWESTWOODへと流れていく。

Bongoから降りるなり、片足を引きずり始めたryo・・・かなり痛むようだ。去年の悪夢が思い出されてしまう。さすがに“立ち仕事”は無理だと思ったか、バイト先に電話を入れると言う。とりあえず2ストオイルを買って、iguchi師匠と冷やかし半分にONEの新作ウェアを物色していると、ほどなく左足を引きずりながらryoが戻ってきた。にこやかな表情を見ると、交渉はうまくいったようだ。何たって”半額商品”が目白押し・・・それなら、ゆっくりしていくことしよう!