大人ゆえに・・・お楽しみは来週にお預け~その2

水を吸って赤褐色に沈む路面。竹林の足下を掠める曲線。さえぎるもののない空に向けたジャンプ。ここにしかない“感覚”を手繰り寄せるように、最終コーナーを大きく外側から回り、コースに入っていく。フルサイズマシンの2クラスが走った後のコースは、表面の土がうまいこと掘り起こされていて、タイヤの食い付きが具合いい。極端に滑る感触もないし。saitoさんの言葉にウソはなく、どこまでもドライ。土の粒子が詰まったMX408らしい固い路面だ。フープスにもしっかり手が入っていて、きれいに整地されている。

肩の具合も悪くない。「今日はフープス攻略できるかな?」と思いつつS字を抜けて、今では面影すら無くなってしまった“旧第一コーナー”を逆に回ってロングテーブルトップ。大小のジャンプをいなして、左コーナーを過ぎると・・・新しく造成された二連のステップアップジャンプだ。先日行われた関東選手権からお目見えのリズムジャンプは、技量と度胸が試される厄介な新参者だった。ちぐはぐな調子のまま、最後のテーブルトップを跳び越えて、ホームストレートに抜けていく。最終コーナーへの突っ込みに、肩の痛みが邪魔することは無くなっていた。

<次回に続く>