大人ゆえに・・・お楽しみは来週にお預け~その4

一つ目のコブ、傾斜にフロントタイヤがぶつかり、フロントフォークが押し込まれる。両腕にそんな動きが伝わる間もなく、RMが跳ね上がる。気持ちの中にちょっぴり怖さが残っていたのか、少しだけ前下がりのRM。窪みが幾分なだらかになっているのと、進入したときの速度に助けられて、それほど暴れることなく、RMがアウト寄りを真っ直ぐに通過していく。最後の一番深い窪みにはまりながらも、何とか無難にやり過ごせた。肩にも痛みは無い。久しぶりに満足できる走りだ。

周回を重ねるごとに、身体の反応も良くなってくる。コブの手前にフロントタイヤが当たっても平気なように、身体を後ろにも引けるし、最後の深い窪みにフロントタイヤを落とさないように、ギャップの手前でハンドルを引いたりもできる。ようやく怪我する前の“乗れていた”感覚が戻ってきた。悩ましいのは、手前の大きなコーナーが右回りということ。右側に転倒するのはよろしくない・・・なので、あんまり乱暴なラインでは進入できないけど・・・okano師匠と手合わせは十分できそうだ。

午前中の最後、三本目のクールは、期待していたとおりの展開になった。「昨日の筋肉痛が残って」と、それまで大人しく走っていたokano師匠。その後ろ姿を、奥に向かうストレートで置き去りにしてみる。そのままフープスを抜けてS字コーナー。そこから下って二回右に曲がり、大中小と三回跳んで、嫌らしい連続ジャンプから始まるリズムセクションを越えてホームストレート。最終コーナーを回り、フィニッシュジャンプで軽くリヤブレーキを当てて、第一コーナーに吸い込まれていく・・・かなり飛ばしたつもりが、イン側のラインにノーマルデカールのCRF150RⅡが突っ込んできた。okano師匠のマシンだ。さっき交わすまでは淡々とした走りに見えたけど・・・どうやらやる気になったようだ。そのCRFのフロントタイヤをけん制しながら、RMが一足先にミニフープスへと入っていった。

<バトルの続きは・・・次回に>