お帰りなさい

カーテンを開けて、窓の外をたしかめる。悪い予報のときは、決まってこうだ。アスファルトのところどころに、水たまりが残されている。雨に濡れた朝。予報よりも悪い始まりだけど、メガネをつけて目を凝らせば・・・もう雨は落ちていない。このままなら、軽い散水だ。シロとネロの散歩を手早くすませて、MX408に向けて走り出す。5月1日、恒例のイベント“イバMOTO”の開幕戦だ。

千葉に入ってしばらく走ると、すっかり路面が乾いて、どこにも濡れた様子がない。茨城に入っても、雨が降った気配すらない。MX408が見える田んぼ道も、あぜ道は乾ききったまま。上り勾配に向かって、黄色い車体の散水車が派手に水を撒いている始末。農道でBongoを揺らしていた横風だけが、力強さを増してパドックを吹き抜けていた。

予報のせいか、朝から曇天のせいか・・・パドックのトランポはいくらか少なめだ。その割に、入口に近い、それも左側に集中して停まっているのには訳があった。今日は“ワンコインモトクロス”、500円玉一枚でオフロード体験が楽しめる、WESTWOOD恒例のイベントが併催されている。その会場がパドックに用意されているからだ。

コースとは反対側にBongoを停めて、辺りをウロウロしてみる。やはり当日エントリーのミニモト仲間は見当たらない。okano師匠もまだ来ていないようだ。そのまま、少しも「降っていない」というコースを見に歩き始めると、パイロンで仕切られたワンコインモトクロスの会場に見覚えのある姿が・・・junkoさんだ!鎖骨はすっかり良くなったのかな?こちらに向かって笑っている。まっさらなTHORの白が曇り空の下で眩しかった。

<次回に続く>