少なくても粒ぞろいの予感

YZ85LWからCRF150RⅡに乗り換えて、「これから!」というときにフープスで転倒。折れた鎖骨は場所が悪かったらしく、「しばらく無理かなー」とお仲間に聞いていたけど・・・すっかり良くなったみたいだ。「まだちょっと痛いけど…」と左手で右の肩口をさすって見せる。「暖かくなってから乗り始めようと思って・・・」と微笑むjunkoさん。復活がわかっていたらネロを連れてきたのに・・・残念。

見る限り、二日前とひとつも変わらないサラッとして乾いた路面。ひととおりコースの状況を確認してから、ダラダラとBongoまで戻っていくと・・・途中で橙色のKTM85SXを見つけた。青いゼッケンシートに#21、harada師匠のマシンだ。てっきり“マーシャル”か何かと訊いてみたら・・・今日は「出るよ!」。と言うことは・・・同じクラスじゃないか。他にも青や緑、黄色と色付きゼッケンが揃っていて、どうにも大変そうだ。

午前中は20分の練習走行を3本。走行枠は2組目だ。左肩に“爆弾”を背負い込んだryoは、午後のレースに備えて無理せず、軽めにいくと言う。9時20分、のんびりしているryoを置いたまま、遅れてきたokano師匠と連れ立ってコースイン。

いつものように最終コーナーを回り始める師匠。その姿を見送ってから、スタート練習を一発。スロットルを一定に保ちつつ、一気にクラッチを合わせる・・・瞬間、フロントタイヤが持ち上がって、思わずスロットルを戻してしまう・・・失敗だ。最終コーナーの手前で左に旋回、Uターンして・・・もう一回。背中を反り返らせて、シートに尻を押しつけて、身体を前に傾げて・・・左手で握っていたクラッチレバーをすっと放してやる。フロントを地に付けたまま、真っ直ぐに加速するRM・・・上出来のスタートで最終コーナーを回っていって・・・練習走行の始まりだ。

<次回に続く>