2011年最後のレース~その4

同じ線の上で走る、二台のYZ250F。スネークからは一番離れたフープスで、ニセmanabuのヘルメットが少しだけ前に近づく。そこから、大きく左に回ってバックストレートの後半まで、姿が見えなくなって・・・スネークの入口、右バンクに最初に突っ込んできたのは、katouくんのYZだった。すぐ後ろ、同じようにアウトバンクへマシンを当てるニセmanabu。「ライン変えなきゃー」saitoさんが言うとおり、同じ線をたどっていては・・・前に出るのは無理な話。それでも、スネークヒルの手前でリヤタイヤにぶつけんばかりの接近を見せる#248・・・やっぱり今日は“諦めが悪い”らしい。

そして、坂を駆け上がる、二台のYZ250F。車体が振られて、一瞬、右手を戻したのは・・・前を行くkatouくん。そこにできた“隙”に、ニセmanabuがYZをねじ込む。坂の頂点でインを刺して、先に坂を下り始めたのは・・・その青いYZ250F。小さく248と刻まれたサイドカバーが、目の前を過ぎていった。ただ、今日は、katouくんも諦めが悪い。下り切った先にある連続ジャンプを、跳び上がるYZと避けていくYZ。二つの線を描いて、二台がフィニッシュテーブルへの最終コーナー・・・右に折れるインで、再びその線が一つになる・・・。

右から迫るフロントタイヤが、ニセmanabuの視線の先に入り込み・・・ジャンプを跳ばなかった#163のYZ250Fが、勢いよくフィニッシュテーブルの斜面を駆け上がって、そのままチェッカーフラッグ。結果は、3位katouくん、4位ニセmanabu・・・この男、やっぱり何かを持っている。残念な結果なのに大喝采が起こるのも、この男らしい。次はスーパー85/150クラス、いよいよ出番だ。最後まで楽しませてもらって・・・気分は最高潮。パドックでは、愛機RM85Lが強い陽射しを浴びて、ワタシの帰りを待ちわびていた。

<ナノハナも負けず劣らずアツい走り?!・・・次回に続く>