夏は夜 1/3

たっぷりの汗と一緒に半谷を走り終えて、ゆっくり着替えをしてから戻ってきても、太陽はまだまだ頭の上、とても高くに居る。夏至を過ぎたばかりで、今が一番昼の長い時季・・・5時になっても一日の終わりを感じさせないし、まだ何かできそうな気にさせてくれる。多少暑くても、やっぱり夏はいい。一度転んだRMも、表面にうっすらと土埃がついているだけで、先週のように高圧洗浄機を引っ張り出してくる必要はない。埃と汗を吸い込んだウェアを洗濯して、草刈り機で家の周りの雑草を刈り取って・・・それでもまだ、6時に届かない。青色がすっかり飛んでしまった空は、白く光っていて、夕映えに染まることすら忘れているようだ。このまま部屋にハマるのは、もったいない。探している靴のサイズでも合わせに、ちょっと出かけてみようかな?草刈りで汚れてしまった綿パンをデニムに履き替え、BongoからCarryに乗り換えて・・・越谷レイクタウンへと走らせる。窓にかけたひじを、乾いて冷たい風がさらっていく・・・。

<つづく>