Burn you like a midday sun 1

土曜日よりも、はるかに青く、澄んだ空が光っている。鈍痛は治まってきたけど、頭はずっと重たいままだ。おかげで、今日も到着が遅れた。三連休の最後、うんざりする光の中でトランポがまばらに位置するパドックを、風が大きくさらっていく。まだ痺れの残った右腕を陽にさらして、走行申込書が挟まったボードを受け取る。濃紺のハイエースは、入口に近いところにあって、着替えの済んだiguchi師匠がCRFの脇で手を振っていた。ほとんど昨日と変わらない朝だった。

隣に座ったryoを見つけて、「ひさしぶりぃ!」とsaitoさんが笑う。Bongoには、やっぱり二人がイイ。残念なのは、相変わらず荷室にはRM85Lだけが積まれていることと、すぐにBongoを連れてパドックを後にしてしまうことだ・・・クルマから降りたryoが、チェッカー後のバンクに立って、短くなったホームストレートを眺めている。Gパンに白いTシャツ・・・今ではそんな姿しか見なくなったけど、やっぱりモトクロスウェアにくるまれている方がらしい。背中を丸くしながら戻ってくると、Bongoを出してさっさと行ってしまった。

Bongoから移した荷物をつまみ出して、ハイエースの横で着替え始める。これだけの台数では、クラス分けはしない。だから、9時を過ぎてコースから爆音が流れてきても、気にはならない。もちろん、柄が描かれた黒いTシャツに七分丈のパンツ姿で目の前に居るニセmanabuよりは・・・早くコースに出られるはずだ。

<つづく>