Burn you like a midday sun 2

時折、コースの上で一人きりになってしまうのは、何も台数のせいではない。とにかく暑くて、まぶしい。コースのほとんどに光があふれ、白くきらめいて見える。気温も上がって、「熱中症に気をつけてください!」とラジオもsaitoさんも連呼する。それがかえって息苦しい・・・吸い込む喉の奥に、熱を帯びた風が張りついてくる。これで風が強く吹いていなければ、真っ先に倒れるのは・・・コース脇にいるmachi-sanかもしれない。

陽を遮るものなんてない、スパインの横でじっと黄旗を携えているmachi-san。フープスでとっちらかったざりままのところまで駆けていって・・・いつもなら「まったく!こんな遠くで」と文句のひとつも出るところが、反対に礼を言うくらいだから・・・照り返す土の上、パイプイスに座ったままでいるのは、よほどツライのだろう。昼をはさんでからは、さらに“無音”の時間が増えていって、受難の時間は続いていく。どうせツライのなら、走っていた方がマシだ。

<つづく>