年の初めに・・・終わり良ければすべて良し!

長かった休暇も今日まで。その日曜日、休み中で一番早い時間にスマホのアラームを合わせる・・・6時15分、仕事に行く明日よりは30分も遅いのに、目覚めて布団を剥ぐと、スエットスーツの上から縮こまるような寒さに包まれる。居間の大きなサッシは、凍りついていてまったく開かない。お湯の配管も凍っていて、薄赤色の印がついた蛇口をひねっても、ひと滴りしただけでお湯が出てくる気配はない。起き抜けに火を入れた円筒型の石油ストーブが、明るく暖かな炎を見せていても、部屋の中は冷え切ったままだ。ちカップに注いだ珈琲はすぐに冷めて・・・朝がこんなに寒かったことを、あらためて思い知らされる。テーブルチェアへ落としたままのカラダに珈琲を流し込んで、少しずつ動かし始める。覚悟を決めてベンチコートを着込み、シロとネロを連れて表に出ると・・・散歩道の両脇に広がる田んぼは、ザラメをびっしりと敷き詰めたようだ。半透明のきらめきと、肌を突き刺すような冷気・・・その上に、ようやく東の空から陽が射し込んできた。

<つづく>