The summer solstice

街をぬうアスファルトも、どうにかいつもの灰色を取り戻して、ちょっぴり空気の軽い朝。同じ色をした空に、うっすらと光の輪郭が浮かんでいる。今日は、昼がもっとも長い一日。ただ、このまま明るくなっていくことはなく、雲がどんどん厚く色を濃くしていって・・・午後には雨を降らせるらしい。呆れるくらい、ツマラナイ。

露出した皮膚が、ダイニングテーブルを覆う透明のビニールに張り付いた。そこから上に腕を離していくと、少し引っ張られるようにはがれていく。行き場をなくした湿り気が、居間に充満している。窓を開けると、外からの風がさらりとフローリングの上を転がり舞い上がる。近づいてくる台風に刺激されて、ここ数日、広がる雲は雨色だ。せめて原色の華を咲かせてみたいけど、土に汚されるのも忍びない。明日には雨が止んで、次の日曜日は真夏日に近くなるという。

あんまり雨がなかったはずの福島へ・・・お約束の『Summer!』でも聴きながら、頑張ってみようかな?