Winding road 4

山の側面を、クネクネと形どおりにつないでいた県道は、いくつかのトンネルで見事に短絡されて・・・せっかくの“愉しみ”はだいぶ削られてしまっていた。だどりついた林道がコンクリートに埋められているのを見たような、一瞬そんな気分にさせられる。それでも、dukeは新鮮だ。最初の短いトンネルでは気がつかなかったけど、出口の見えない暗闇に入って手元に目を落としたら・・・左右のディマースイッチの“アイコン”が、白く浮かんでいるじゃないか!ライトのON/OFFマークに左右の矢印、ハイビームにクラクションのラッパマークまで。くっきりと暗闇の中、光っている。宵闇を走っていなかったから・・・「うまいね!」と、思わず声が出て、頬までゆるんだ。こんなシャレの効かせかたが、何とも欧州車らしい。ちょっとうれしくなって、ずっと下を向いていたら・・・思いっきりセンターラインに寄っていて、ヒヤッとした。

<つづく>