梅雨の晴れ間に~MCオフビ編~3
<6/19の続き>
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今日の“スターター”は、“5秒前”のボードから数えて、きっちり5秒後にスターティングマシンのバーを倒す。錆ひとつ浮いていない、まっさらな銀色がすうっと落ちてくるのを見て、右手と左手が同時に違う動きをみせる――タイヤの高さの分だけ両脇のマシンから飛び出して、反応は悪くなかった・・・はずなのに・・・。
どこまで駆けてよいのかわからない、だたっ広い直線がいつまでも延びている。中途半端なところで右手をゆるめてしまい、そこから惰性で第1コーナーの内側へとKXを寄せていったら・・・やっぱり回りに呑みこまれた。走り込みが足りていないせいか、加速する感覚がどうにも鈍い。それでも、同じタイミングでしか走っていないryoは、見事ホールショット。ワタシに足りていないのは、走り込みだけじゃないらしい・・・。
ロン・ハスラムばりの“ロケットスタート”は、今日もできなかった・・・。
<つづく>