官兵衛じゃなくて・・・

半年に一度、極度に忙しくなる時季がやってくる。

「期末ですから」の一言で仕事が舞い込んで、何でもかんでもうなずいていたら・・・いくつも掛け持ちする破目に。今じゃいったい自分で何をしているのか、さっぱりわからなくなってしまった。働き始めてから何度も同じことの繰り返し、この前、この“波”がやってきたのは春先で、ちょうど50を越えたばかりの頃だった――。

2014年3月・・・あれから半年。「膝はずいぶん長引いちゃってるね」と、ざりままにやさしく心配されるまでもなく、半世紀分の見えない傷がついた左ヒザは、いったい何がいけないのかわからないくらいに、治りが悪い。いや、悪いと言うのは正しくない、良くなる気配がない。今じゃすっかり大河ドラマの主人公のよう、杖を突いて歩かないだけマシな日々が、ずっと続いている――。

ワタシは極端な右利き。腕も脚も、笑っちゃうほど左が弱い。エスカレーターの右端を上ってたりすると、決まって左の列に倒れそうになる――半年前でさえそんな感じで動いていたワタシの両脚が、今はさらに均整を失って、上半身を支えるチカラもあからさまに変わってしまった。怪我をしたのが右ヒザだったら・・・案外、不均衡が矯正されたのかもしれない。曲げるたびに痛む左ヒザをさすりながら、「ホントに長いよな」と、静かに笑ってみせた。

外は雨、CRFの整備中にボルトをねじ切って・・・ちょっと湿気た土曜の夜。せめて気分は“rock and roll all nite, and party everyday”で!